事例3
生産ライン(工程)遠隔監視への応用

 インターネットを純粋に通信インフラストラクチャと捉え、従来の専用回線網からインターネットに切り替えることで、大幅なコスト削減を実現します。

 工場監視システム自体は、別段特殊なものではありませんが、専用システムで構築した場合と、インターネット(WWWブラウザを含む)を応用したイントラ・エクストラネットで構築した場合とを比較すると、後者では約1/2のイニシャルコストに抑えることができました。上の例では会社内はもちろん、役員自宅でもWWWブラウザによりサマリーレポートが閲覧できるほか、カメラで監視している映像もリアルタイムにモニターできます。異常発生時に工場長・主任・主事・役員幹部のポケベルや携帯文字情報へ通知します。

専用システムとイントラ・エクストラネットの費用比較

専用システム(一部パッケージ) の例(S社見積)

イニシャルコスト
システム設計・構築費 2,500,000円
ビデオモニタリングシステム一式 4,400,000円
NC・プレス・ワイヤーカットモニタリングシステム一式 7,150,000円
統合モニタリングソフトウエア(10ライセンス)一式 2,000,000円
経路制御装置(ルータ)他通信システム一式 780,000円
設定・現調・搬入費他(工事費含む) 2,300,000円
合計 19,130,000円
ランニングコスト
システム保守料(平日9時〜17時) 1,300,000/年

 インターネットを応用したシステムの例(インフォニア)

イニシャルコスト
システム設計・構築費 1,500,000円
ビデオモニタリングシステム一式 970,000円
NC・プレス・ワイヤーカットモニタリングシステム一式 2,150,000円
統合モニタリングサーバ(ハードウエア) 1,950,000円
統合モニタリングソフトウエア(WWWサーバCGI) 250,000円
経路制御装置(ルータ)他通信システム一式 700,000円
設定・現調・搬入費他(工事費含む) 2,450,000円
合計 9,970,000円
ランニングコスト
システム保守料(24時間ネットワーク保守含む) 897,300/年

 インターネットを介するため、認証機構と暗号化、さらにVPNの構築を行っているため、設定費が若干高くなっていますが、トータルとして安価に構築できました。経費面だけではなく、専用システムよりも拡張性に優れています。メインフレームによる基幹業務との連携をMicrosoft社 BackOffice Family SNA Serverの導入で実現した際にも、専用システムを採用していた場合と比べて 1/4 程度の低コストを実現した上、結合テスト時間を1/2に短縮することにも成功しました。

 

お問い合わせ先
日本インターネットアクセス株式会社
SI事業部 担当 八木橋(info@nia.ad.jp)